EMC: 電磁環境両立性

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電子機器からの電磁ノイズを規制する事と 機器が電磁ノイズに影響されない強さを規制するEMC
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*EMC:Electromagnetic Compatibility/ 電磁環境両立性 +哀犬のコメント
電磁両立性とは電子機器から出る電磁ノイズが他の電子機器に妨害
を与える事(EMI)と、他の電子機器からの電磁ノイズに影響されない
力(EMS)、その両方の規格を満足することです。
主人は会社に勤めていた時、EMCの測定サイトを3サイト導入したそうだ。
iNARTEのEMC技術者の資格も友人と取ったそうだ。

俺には分からないが、世界のEMC規格はIECの中のCISPR規格が基らしい。
CISPR規格を各国がそのまま採用したり、その国のディビエーションを加えて自国の規格にしているそうだ。

俺以上?に外国の人も日本の規格は分からないらしい。

日本の規格は法律と法律でない規格になっていることや、法律にも日本独特のディビエーションがあり、とても理解できないそうだ。

左の規格にはEMSは無いそうだ。
*EMI:Electromagnetic Interference/ 電磁妨害
電子機器等(ラジオ、TV、PC、ゲーム機器、家電製品等)が持っている発信機からの電磁ノイズが他の電子機器に妨害を与える事。

電磁ノイズは機器につながっているケーブルや電源コードを伝わったり(伝導妨害)、電波となって飛び出したり(無線妨害)する。

例えば、TVの近くでラジオを聞くとTVからのノイズが入ったり、自動車の点火ノイズがTVに入ったりします。
航空機が離着陸時に電子機器の使用を認めないことも、この妨害を防ぐ目的からです。
*EMS:Electromagnetic Suseptibility/ 電磁感受性
他からの伝導妨害や妨害電波を受けても、影響されない力。
イミニティ(Immunity:免疫力)と通常言っています。

例えば、産業機器や作業ロボットが妨害の影響で誤動作して人命に係わるような記事も新聞に載ったりしています。
*日本の規格(EMI) 
□電気用品安全法:基本的にAC100Vで動作する機器が対象。
 但し、情報処理装置(PC等)を除く。

□VCCI規格:情報処理装置対象のボランティア規格
*米国の規格(EMI) 
□FCC 47 CFR Part15:機器の内蔵する発振器の周波数や利用する
     最高周波数と、その使用目的で規制している。
   ・意図的放射機器(無線機器等電波を出すことが目的の機器)。
   ・非意図的放射機器(受信機等機器を動作するための発振器を内
     臓する機器)

□ANSI C63.4:上記には規制値が載っています。実際の測定方法は
   ANSIに載っています。機器によってはIEEE規格のものもあります。
VCRはRFモジュレータを搭載している為、完全な非意図的放射機器にならない。
録画にはマルチバースト信号が要求される。
*ヨーロッパの規格(EMI) 
□EN55013:ラジオ・TV受信機やAV機器の規格
□EN55014-1:家庭用電気機器(白物)や電動工具の規格
□EN55015:電気照明やその類似装置の規格
□EN55022:情報技術装置(ITE)の規格
CISPR32が発行されたのでCISPR13とCISPR22は2017年3月で終了となる予定。
*ヨーロッパの規格(EMS) 
□EN55020:ラジオ・TV受信機やAV機器の規格
□EN55014-2:家庭用電気機器(白物)や電動工具の規格
□EN55024:情報技術装置(ITE)の規格。IEC61000-4シリーズを参照
20はドイツの規格が基。
規格に載っていない測定のノウハウが多い。
*CISPR規格(進行中) 
TV付きのPC等をマルチメディア機器としてマルチメディア機器の規格が出来てきました。
□CISPR32:マルチメディア機器のEMI規格(CISPR13/22に代わる)
・12年1月Edition1発行、現在Edition2の発行へ向かっている。
□CISPR35:マルチメディア機器のEMS規格(CISPR20/24に代わる)
・現在規格最終案段階
CISPR32での輻射の測定はOATS、SACで案段階で入っていたFAR、RVC、GTEM-Cellは別に検討。
CISPR32と35はペアーだが、過渡期にはCISPR32と20又は24の組み合わせも考えられる。